イラストの描き方とデジタルイラスト制作環境の総合情報サイト
目次 > 2015年 > 1月 > 20日 >
カテゴリー: 画材
<<自然なつま先の描き方...トンボと三菱の色鉛筆(36色)を...>>

【2018年版】イラスト制作に適したPCスペックとは?

Created: 2015/1/20 (火) PM 10:55
Last updated: 2018/1/18 (木) AM 2:19
この記事のタグ:
PCスペック

PCのスペックはここ十数年で飛躍的に向上し、それまで「紙に描く」ものだったイラストは、「PCで描く」ものへと大きな変化を遂げた。

しかしながら、これまで紙にイラストを描いてきた人間にとっては、PCでのイラスト制作は、ソフトの操作やペンタブレットへの順応など、いくつかの課題がある。
その中でも、特に難しいのが、PCのスペック選びだ。

PCのスペック選びを間違うと、快適に絵を描くことができず制作に集中できなくなるのはもちろん、スペックに見合わない高負荷によって、PCの寿命を縮めることにもなりかねない。

今回はPC自作経験のある筆者が、イラスト制作に適したPCの選び方を紹介したい。

イラスト制作に適したPCとは?

それでは、早速、イラスト制作においてPCの性能で重視すべきポイントを説明しよう。

そもそも、PCのスペックの良し悪しを判断するには、その指標が必要となる。
この指標に該当するのが、PCに使用されている「部品」であるのは言うまでもない。

インターネット販売はもちろん、家電量販店でも、PCに使用されている部品名ははっきりと明記されている場合がほとんどだ。
多くの部品から構成されるPCではあるが、性能を左右する部品は限られたメーカーの寡占状態にあり、ブランド名だけで性能の見当はつく。

そのような部品のうち、イラスト制作において特に重要となるのは次の3つだ。
  • CPU
  • グラフィックボード
  • メインメモリ
CPUは、PCの計算処理を統括するいわば頭脳であり、PCの処理速度はCPUで決まるといって差し支えない。
CPUの性能が不足すると、PCの処理速度は体感で低下することになるため、CPUはもっとも重要な部品であるといえるだろう。

グラフィックボードは、PCの画像処理を行う部品であり、イラスト制作用PCでは外すことはできない。
グラフィックボードの性能が不足すると、画面の表示が遅くなるほか、一部のソフトウェアには低機能なグラフィックボードでは対応していない機能がある。

メインメモリ(単に「メモリ」ともいう)は、PCの「記憶」にかかわる部品であり、処理中の計算式や制作中のイラストそのもののデータを保持している。
大きなサイズの画像を扱う際はメモリの容量が不足しやすく、不足した場合はPCの動作が低速かつ不安定になる。


また、イラスト制作とは直接関係はないが、データを保存しておくSSDまたはHDD選びも快適に使用するポイントとして挙げられる。

できればデスクトップ型で

また、一つ付け加えておきたいのが、できればデスクトップ型PCを買うべきだということである。

これには、いくつか理由があるが、
ノートパソコンや一体型PCの部品は、性能よりも省電力ばかりが優先された設計となっているため、同程度の価格で比較するとデスクトップ型に比べて明らかに性能が低いことが挙げられる。
また、画面が目に合わなかったときに交換できないことも致命的である。

画面の色合いについては、ある液晶ディスプレイで制作したイラストを別の液晶ディスプレイに表示すると色合いが全く違ってしまったというようなこともあるほど機種ごとの差が激しいので、購入したノートパソコンの発色が自分のイメージしていたものとは違うということも珍しくはないのだ。
また、発色の悪い画面を長時間使用していると、人によっては目が疲れやすくなることもあるだろう。

ただし、頻繁に持ち運びを行うなどの事情がある場合は、ノートパソコンを選ばざるを得ない場合もある。
このような場合は、イラスト制作に適したノートパソコンの選び方をご覧頂きたい。

2018年の今推奨されるスペックとは?

それでは、具体的なスペックを見ていこう。
先に紹介した3つの部品のうちで、一般的なイラスト制作用途として筆者がおすすめするのは以下の部品だ。
(以下の内容は、2018年1月現在の最新の情報に基づいている。)

CPU

CPUについては、現在Intel社より快適なイラスト制作ができる性能の「core i5」が発売されている。

Intel core i5
予算が許せば、上位機種の「core i7」にするのもよいが、一般的なイラスト制作なら「core i5」で十分だろう。

なお、「8400」などの4ケタの機種番号がつくが、この番号の千の位はCPUの世代を表しており、世代が異なるとCPUの設計や製造技術が大きく異なってくる。
基本的に、同じ世代であれば機種番号が違っても性能差は体感できないほどであることが多いのだが、第8世代(i5-8400など)と第7世代以前(i5-7400など)では計算処理を行うコア数が1.5倍異なるため、性能はコア数の多い第8世代のほうが明らかに高い。
値段差にもよるが、第8世代を選んだほうがイラスト制作に限らず快適に使えるPCになるだろう。

グラフィックボード

nvidia GeForce GTX 1050

3DCGモデリングを行うというのであれば、余裕を持って上位のGTX1050TiやGTX1060を選ぶほうがよいのだが、イラスト制作程度なら普及価格帯のGTX1050で十分だろう。
ただし、Photoshopやイラストレーターなどの負荷の高いソフトウェアを使用する予定が一切ないというのであればこれよりも安いGTX1030も選択肢に入るだろう。

また、「オンボード」や「Intel HD Graphics」と呼ばれるグラフィックボードは、CPUに内蔵されている小規模なものである。

他サイトではイラスト制作ならこれでも十分だとする意見もあり、実際、画素数の少ないイラストでレイヤーを多用しないような場合ならば作業は可能だ。

しかしながら、CPU内臓のものはPhotoshopやイラストレーター、GIMPなどの高負荷なソフトウェアを使用した作業では性能が不足するほか、CPUに熱が集中して安定性を損なう原因にもなるので注意が必要である。

メインメモリ

8GB~

他のパーツとは異なり、メモリはメーカーよりも量が重要である。販売されているPCも、使用しているメモリのメーカーについては記載されていない場合が多い。

なお、GB(ギガバイト)は記憶容量の単位であり、この値が多いほど大容量であるということになる。
筆者の経験上、8GBあればまず問題ないのだが、高負荷なソフトウェアを使用するなどの予定があるなら16GBにしてもよい。
比較的容易に付け足せるパーツでもあるので、初めは8GBにしておき、容量が不足したらPCショップなどで買い足して増設する(ショップによっては増設作業を代行してくれる場合もある)のも一つの選択肢だ。

HDD/SSD

HDDとSSDでは、全く動作原理が異なるが、用途は全く同じである。

HDDは価格が安くて大容量だが、SSDよりデータの読み出しに時間がかかる。
SSDは高速で故障しにくいが、価格が高く、容量も少ない。
また、HDDとSSDを両方搭載し、両者の長所を合わせたPCも販売されている。

HDDだけを搭載したモデルでもイラスト制作には問題はない。しかし、PCの起動を高速化するなどの快適性を追求するなら、頻繁にデータの読み出しが行われるOS(windowsなど)やソフトウェア類をSSD(容量は128GB以上がよい)に保存し、これとは別に、ソフトウェア以外のデータ(書き終わったイラストなど)を大量に保存しておける大容量のHDD(容量2TB以上)を搭載したモデルを選択するのもいいだろう。

どこで買うか

それでは、これらの条件を満たしたPCがどこで買えるかを紹介したい。

と、いうのも、一般的な家電量販店が扱っているPCはネットサーフィンや事務作業を想定して設計されたものが多く、イラスト制作に適したPCは取り扱っていないことが多いからだ。
また、後述のインターネット販売のPCは家電量販店で販売されているものより安価であることが多いので、購入前に価格を比較してみるのもいいだろう。

以下に、これまで筆者や筆者の家族が利用したことのあるおすすめのPCショップをまとめておく。

マウスコンピューター icon(mouse)
ときどきテレビCMでも見かける国産メーカー。
昔は故障が多かったと聞くが、その後大幅に品質改善が行われ、さらに、サポート拠点も国内にあるため安心できる。

パソコン工房
国内生産だが、価格が安く、品揃えも豊富なのが特徴。
数年前までは不格好な外見のPCが多かったが、最近はデザインは改善され、バリエーションも増えた。

HP Directplus icon
有名メーカーで、アフターサポートが充実しており、電話対応も親切。
こちらも国内生産を謳っている。
デザイン面も秀逸なので、見た目にこだわる人にもおすすめ。

<<自然なつま先の描き方...トンボと三菱の色鉛筆(36色)を...>>

画材 の新しい記事

液タブ一体型PC「Wacom MobileStudio Pro」と「VAIO Z」を徹底比較 知らなくて後悔したイラスト制作用PCモニターの選び方(2016) イラスト制作前提のノートパソコン選びとは?(2017年4月更新) トンボと三菱の色鉛筆(36色)を比較してみた (レビュー)

この記事へのコメント

1.

グラフィックボードでNVIDIAのQuadroやAMDのFireProを入れるとして、
最低どの型番からが推奨になるのでしょうか?
投稿者:通りすがりの名無し 投稿日時:2017/10/24 (火) AM 8:31

2.

通常のイラスト用途であればQuadroは不要かと思われますが、もしQuadroが必須のソフトウェアの場合で、3DCGを使用しない用途であればQuadro P600程度で可能ではないでしょうか。

3DCGを必要とする用途であれば、その3DCGソフトウェアのメーカーにご確認いただくのが確実かと思います。
投稿者:管理人 投稿日時:2017/10/30 (月) PM 8:29

3.

やはり、ペイントソフト推奨モデルを基準に考えるといいんですかね・・・
Clip studioとかなら推奨PCがBTOのさいとにあるので・・・
どうなんですかね?
投稿者:匿名希望 投稿日時:2018/4/2 (月) PM 5:12

4.

将来的にもCLIP STUDIOのみを使用することが間違いない場合にはよい選択肢かも知れませんね。

ただ、もしPhotoshopなどの負荷の大きいソフトを使用する可能性があるのであれば、性能には少しゆとりを持たせておいたほうがいいかもしれません。
投稿者:管理人(管理者) 投稿日時:2018/4/4 (水) PM 3:48

5.

何を基準に語っているのかはわからんが
フォトショCCのパフォーマンスデータじゃフォトショも多コアCPUもグラボ有効に使えてるとは言い難いけどな
極一部のフィルター操作で発揮されるぐらいなもんだ
2018年版と書くぐらいなら年末に出たデータぐらい目を通すべきだと思うぜ
投稿者:名無し 投稿日時:2018/4/16 (月) PM 1:51

ここにコメントする

ペンネーム:

本文   太字 斜体 下線 文字色: