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イラスト制作前提のノートパソコン選びとは?(2017年4月更新)

Created: 2015/11/8 (日) PM 4:59
Last updated: 2017/4/7 (金) PM 3:19
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PCスペックノートパソコン

以前、PCでイラスト制作を行うなら、ノートPCよりデスクトップ型のほうが多くの利点があるということを紹介した。(詳細はこちら)

しかし、スペースや持ち運びの関係で、ノートPCを選択せざるをえない場合は往々にしてある。

また、近年はクリエイターを意識した高性能なノートPCの登場で、ノートPCでのイラスト制作も広まりつつある。

ノートPCで場合、我々はどのような基準でノートPCを選べばよいのだろうか?
イラスト制作を前提としたノートPC選びの注意点をまとめてみた。

重要なのは「画面」と「GPU」

一般的に、PC初心者がPCを購入する際は、CPUの性能やOSの種類など、メーカーが前面に押し出して宣伝している特徴ばかりに注意が行ってしまいがちだ(筆者も昔はそうだった)。

確かに、オフィスワークやネットサーフィンにPCを使用するなら、それでもいいかもしれない。
しかし、イラスト制作を前提にPCを選ぶとなると、CPUの性能やOSの種類よりは、「画面の見やすさや発色の正確さ」、「GPUの性能」などが重要になってくる。(GPUとは何かについては後述)

イラスト制作に適した画面とは

まずは、画面選びを見ていこう。
ノートPCの場合は、デスクトップPCと異なり、購入後に画面を交換するということはできない。
したがって、せっかく性能のよいPCであっても、長時間見ていても疲れない、正確な発色ができる画面でなければ、とてもではないがイラスト制作には使えない。

それでは、画面の見やすさや発色の良さを知るには、PCの仕様表のどのような点に注目すればいいのだろうか?

液晶画面の種類

一口に「液晶画面」といっても、実は、内部構造の違いにより、大きく分けて3種類が存在する。

TN方式は、安価であるが高速な動作が特徴であり、ゲーミングなどに適している。
しかし、発色の正確性は他の2方式に比べて明らかに劣っており、イラスト制作には適していない。

VA方式は、テレビなどに多く採用されており、比較的正確で引き締まった発色が特徴であり、イラスト制作にも使用することができる。

IPS方式は、VA方式よりも正確な発色が可能であり、イラスト制作に最も適した液晶方式として知られている。
やや価格が高くなりがちなこの方式ではあるが、もし可能ならこのIPS方式を選んでおくと後悔せずに済むだろう。

GPUとは?

続いて、GPUの選び方について解説する。
が、その前に、そもそもGPUとは何かを知らない方も多いとは思うので、簡単に説明しておく。

GPUとは、PCの映像出力を司る部品であり、画像処理や動画再生においては、CPUよりも性能を大きく左右するといえる。

イラスト制作で使用する、画像編集ソフトは、その内部処理でGPUの機能を使用しているものも多く、GPUの性能が画像処理ソフトの動作スピードを決定すると言っても過言ではないだろう。

イラスト制作に適したGPUとは?

それでは、一体どのGPUがイラスト制作に適しているのだろうか?

ノートPCに搭載されているGPUには、Intel製のものやNVIDIA製のものがあるが、重要なのはメーカーよりも、その性能である。

まず、Intel製GPUの性能を比較していくと、「Iris Graphics」や「Iris Pro Graphics」シリーズのGPUは総じて性能が高く、イラスト制作に適している。
一方、同じIntelでも「HD Graphics」シリーズは、やや性能が低く、オフィスソフトやwebページの閲覧程度なら十分ではあるが、イラスト制作に使用する画像処理ソフトでは性能が追いつかずに処理が遅くなる可能性もある。

次に、NVIDIA製のGPUであるが、これらは全般的に性能の高いものが多く、Intel製GPUでは性能が足らないような、かなりサイズの大きい画像の編集や、3DCGの制作も可能である。「GeForce GTX 950M」は消費電力あたりの性能が高く、負荷の高いイラスト制作にも適しているだろう。
また、「Quadro」シリーズのGPUはGeForceシリーズのGPUよりもよりプロクリエイターを意識した製品であるが、その分価格は高い。

その他の部品について

ここまで液晶とGPUの2つの部品だけについて説明してきたが、他の部品は全く気にしなくてもいいのかというと、そうでもない。

PCを構成するその他の主要な部品についても、必要なスペックを簡潔にまとめておく。

CPU

ご存知の方も多いとは思うが、CPUはPCの計算処理のほとんどを一手に引き受ける最も重要な部品であり、ある程度の性能は確保しておく必要がある。

具体的には、Intel製の「core i7」や「core i5」などが適しているが、同じシリーズのCPUでも、モデルによってコア数が異なり、性能に大きな差があるので注意が必要だ。

例えば、上位機種のcore i7でも、2コアのモデルでは、4コアのcore i5より体感で性能は劣る。(ただし、コア数が少ないほうがバッテリー持ちはよい)
一方、コア数が同じなら、core i7はcore i5より性能が高い。(ただし、体感できないほどの性能差である場合もある)

メモリ

動作中のソフトウェアのプログラムや、それによって処理されているデータ(イラスト制作なら、書いている途中のイラストも含まれる)が一時的に保持されている部品である。

8GB程度が望ましいが、サイズの大きいイラストを制作するのであれば、16GB程あったほうが快適に使用できる。

バッテリー

外出時に使用することを考えているのであれば、バッテリー容量にも注意する必要があるだろう。

持続時間は長ければ長いほどよいのだが、各個人の使用状況に応じた時間より、少し長めのものを買っておくと安心だ。

HDD/SSD

データを保存しておく部品である。

HDDとSSDでは、全く動作原理が異なるが、用途は全く同じである。
HDDは価格が安くて大容量だが、SSDよりデータの読み出しに時間がかかる。
SSDは高速で故障しにくいが、価格が高く、容量も少ない。

可能ならば、SSDを搭載したモデル(容量は128GB以上がよい)を選択するといいだろう。

ペンタブレット一体型という選択肢も

ここまでは、イラスト制作用にノートPCを選び、ペンタブレットなどのイラスト専用の機器は別途購入するという前提で説明してきた。

しかし、ここ数年、高性能な画面・GPUを搭載したノートPCやタブレットPCを筆圧検知機能付きのペンに対応させ、液晶ペンタブレットとして使用可能にしたモデルが大手メーカーによって製造されるようになった。

ノートPCとペンタブレットが別々の場合、持ち運びなどの際にかさばりやすいが、一体となっていれば

当サイトでは、このようなペンタブレット一体型PCのうち、画面の発色とGPU性能が十分な2機種を比較してみたので、これらも検討してみてはいかがだろうか。

液タブ一体型PC「Wacom MobileStudio Pro」と「VAIO Z」を徹底比較 >>

おすすめのPCメーカー

最後に、これまで筆者や、筆者の家族が利用したことのあるおすすめのPCショップを以下にまとめておく。

パソコン工房
国内生産だが、価格が安く、品揃えも豊富なのが特徴。
数年前までは不格好な外見のPCが多かったが、最近はデザインは改善され、バリエーションも増えた。

HP Directplus icon
有名メーカーで、アフターサポートが充実しており、電話対応も親切。
こちらも国内生産を謳っている。
デザイン面も秀逸なので、見た目にこだわる人にもおすすめ。

エプソンダイレクト
値段は高いが、筆者の父親がここで購入したPCは主要部品に有名メーカー製の部品を多く採用していた。
アフターサポートの評判はダントツで、予算に余裕があるならここで買いたい。

マウスコンピューター(mouse)
ときどきテレビCMでも見かける国内メーカー。
上記のパソコン工房と同程度の価格で、デザインも比較的良い。

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