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知らなくて後悔したイラスト制作用PCモニターの選び方(2016)
Created: 2016/2/14 (日) AM 12:38Last updated: 2021/5/10 (月) AM 12:33
近年、個人向けPCの性能向上に伴いコンピュータでのイラスト制作、いわゆる「デジ絵」は趣味・仕事を問わず、イラストレーターにとってごく身近な存在になった。
そんなデジ絵において、快適・効率的にイラストを制作するには、PC本体のスペック、ペンタブレットの描き心地、そして、モニタの見やすさが重要になってくる。
特にモニタは、粗悪なものを使用していると、色合いが正しく表示されないのはもちろん、人によっては目が痛くなるといった話もよく目にする。
実際、筆者も粗悪なPCモニタ(正確にはノートパソコンの画面だが)を掴まされて苦労した経験があり、これからイラスト制作用モニタを購入する皆さんに同じ思いをしてほしくないという理由から、この記事を執筆した次第だ。
最も重要なのは液晶画面の種類
いきなり専門的な話になってしまうが、できるだけわかりやすいようには解説したつもりなので、多少のややこしい点は勘弁していただきたい。まず、「液晶モニタ」にはいくつかの構造の異なる種類が存在するということを知ってほしい。
具体的な構造については、専門的な話になるのでここでは割愛するが、液晶の種類は、市販されているものは主に次の3つのいずれかである。
TN方式は、安価であるが高速な動作が特徴であり、ゲーミングなどに適している。
しかし、発色の正確性は他の2方式に比べて明らかに劣っており、イラスト制作には全く適していない。
筆者はTN方式の液晶パネルが搭載されたノートPCを購入したことがあり、あまりの発色の悪さに驚いたものだ。
VA方式は、テレビなどに多く採用されており、比較的正確で引き締まった発色が特徴であり、イラスト制作にも使用することができる。
ただし、後述のIPS方式が選択できるなら、それに越したことはない。
IPS方式は、VA方式よりも正確な発色が可能であり、イラスト制作に極めて適した液晶方式として知られている。
やや価格が高くなりがちなこの方式ではあるが、もし可能ならこのIPS方式を選んでおくと後悔せずに済むだろう。
なお、PCモニタの液晶の種類は、それぞれのPCモニタのメーカーサイトの製品情報ページの仕様の欄に明記されている。
画面の大きさと解像度
また、PC用モニタを選ぶとなると、その大きさも気になるものである。ただ、ここで重要になるのは、何インチかといった物理的な大きさよりも、解像度が重要であることに注意が必要である。
解像度というのは、フルハイビジョンや4Kといった画面の細かさのことであり、
4K>WQHD>フルハイビジョン>ハイビジョン
の順に高い(=表示が細かい)。
詳細な説明は省くが、解像度が高い(=細かい)モニタほどイラスト制作時にソフトで拡大率を変える頻度が減るため、格段に効率が上がり、加えて、イラスト全体を表示させて印刷プレビューを見る際にも、より細部まで正確に表示される。
なお、解像度については、筆者の経験上最低でもフルハイビジョンでないと著しく不便に感じる。
なお、物理的なサイズについては、大きい方が作業がしやすい、と考えることもできるが、大きい画面では全体を見渡すために首が痛くなることもあるので、むしろ小さいもの(23インチ前後)をお勧めする。
グレアパネルに注意
加えて、注意しておかなければならないのが、パネルの光沢である。グレア(光沢)パネルは、その名の通り画面に光沢があり、暗い部屋での映画鑑賞などでは引き締まった映像が表現できるのだが、イラスト制作では、室内の照明などが映り込んで、画面が見づらい原因となる。
そのため、イラスト制作で試用するモニタには、ノングレア(非光沢)をおすすめする。
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